MATE
結婚準備

結婚準備でいちばん大切なのは、式ではない

チェックリストを持って心配する女性と見守る男性のイラスト

友人からの一本の電話から始まった考え

2023年11月、長く付き合いのある友人が結婚準備を始めました。最初のころ、グループチャットの雰囲気はほとんどお祭りのようでした。式場の写真が送られてくると、みんなで「ここは料理がいいらしい」「ここは駐車場が大変らしい」と盛り上がっていました。

ところが、1か月ほどたつと友人の口調が少し変わりました。「式場が気に入らないらしい」ではなく、「私はこれで十分だと思うのに、相手はもっとやるべきだと言う」という話し方になっていきました。ある夜遅くには電話がかかってきて、「自分の結婚を準備しているのか、両家のイベント担当者になったのか分からない」と言いました。

そのとき分かりました。結婚準備で式場は表面にすぎず、本当に見えてくるのは二人の意思決定の仕方なのだと。どこまでお金を使うのか、親の意見をどこまで反映するのか、互いに疲れたときどう話すのか。そういう問題は、ウェディングチェックリストにはあまり見えてきません。

「結婚準備をしているんだ。」

友人がそう言うと、最初はみんな祝福します。

「本当に?」「式場は決まった?」「ドレスはどこで?」「新婚旅行はどこに行くの?」「家はどうすることにしたの?」

私も以前は、結婚準備といえば当然こういうものを思い浮かべていました。式場、前撮り、ドレス、メイク、招待状、家財道具、新婚旅行。結婚準備という言葉自体が、ほとんど結婚式の準備のように感じられていました。

けれど、周りの友人たちが一人、また一人と結婚準備をする様子を近くで見て、考えが大きく変わりました。

本当に大変なのはドレスを選ぶことではありませんでした。いちばん神経質になるのは招待状の文面でもありませんでした。本当の葛藤は、式場の見積書の外側から始まっていました。

お金をどこまで使うのか。両家の親の意見をどこまで取り入れるのか。住まいはどうするのか。結婚後の生活費はどう管理するのか。祝日はどう過ごすのか。子どもについての考えは同じなのか。喧嘩したときにどう仲直りするのか。

こういう話はウェディングチェックリストにはあまり出てきません。しかし結婚後には、ずっと頻繁に向き合う問題です。

友人たちの結婚準備を見ながら、いちばんよく聞いた言葉があります。

「結婚式の準備より、結婚の準備のほうが難しい。」

最初は、ただ疲れているから言っているのだと思っていました。でも何組ものカップルを見ているうちに、その意味が分かりました。

結婚式は一日です。結婚生活はその翌日から始まります。

それなのに私たちは、一日の式には何か月も使い、何十年続く生活については「暮らしながら合わせればいい」と流してしまうことが多いのです。

この記事は、結婚を完璧に準備した人が書く正解集ではありません。むしろ、周囲で結婚準備をしながら喧嘩し、疲れ、また仲直りし、あるカップルはより強くなり、あるカップルは結婚前から大きく揺れるのを見て感じた、現実的な話です。

結婚準備で本当に大切なのは式ではない。私は友人たちの結婚準備を見ながら、それを知りました。

式場見学より先に見えたのは、二人の話し合い方だった

親しい友人が結婚準備を始めたとき、私も最初は一緒に浮かれていました。

友人が式場の写真を送ってくれると、「ここきれいだね」「ここは料理がいいらしいよ」「ここは駐車場が少し不便みたい」と一緒に話しました。ドレスショップの候補を見せてもらうと、私まで選ぶのが楽しくなり、新婚旅行先も一緒に探しました。

ところが数週間もしないうちに、友人の口調は少し変わりました。

最初は「ここどう思う?」「このドレスかわいくない?」という言葉が多かったのに、

やがて「これでまた喧嘩した」「私はこのくらいで十分だと思うのに、相手はもっとやるべきだと言う」「親の意見が入りすぎる」「自分が結婚するのか、イベント担当者なのか分からない」という言葉が増えました。

そのとき感じました。結婚準備は、単にきれいな結婚式をつくる過程ではなく、二人がどのように意思決定をするのかをそのまま映し出す過程なのだと。

一人は早く決めたがり、もう一人はもっと比較したがる。一人は予算を最優先し、もう一人は「一度きりだから」という気持ちが強い。一人は親の意見をかなり気にし、もう一人は「私たちの結婚なのに、どうして親の基準が先なのか」と寂しく感じる。

最初は式場の問題に見えましたが、実は結婚後も繰り返し出てくる問題でした。

お金を使うとき、どんな基準で決めるのか。両家の意見が違うとき、誰がどう調整するのか。意見が合わないとき、一方が押し切るのか、最後まで話し合うのか。相手が疲れているとき気づけるのか、それとも「決めなきゃいけないんだから早く言って」と急かすのか。

結婚準備の中で、こういうことが全部見えてきました。

だから私は、式場見学も大切だけれど、それ以上に大切なのは、見学から帰ったあと二人がどう話すかだと思います。

式場が気に入らないこともあります。見積もりが思ったより高いこともあります。親の意見が違うこともあります。

問題はその次です。

「だから私が言ったじゃない。」「なんでいつも親の言うことばかり聞くの?」「お金がもったいないって言うの、もうやめて。」「結婚準備を私だけがしているみたい。」

こう流れていくなら、式場が問題なのではなく、話し合い方が問題になります。

結婚準備は、これからの結婚生活を少し先に見せる小さなリハーサルのようでした。

高い結婚式より怖いのは「人並みにはしなきゃ」という気持ちだった

友人たちの結婚準備を見て、いちばん強く感じた圧力はお金でした。

最初はみんな控えめに始めます。

「私たちはやりすぎないつもり。」「本当に必要なものだけにしたい。」「人に見せるためにお金を使いたくない。」

でも実際に準備が始まると、思うようにはいきません。

式場の基本見積もりは思ったより高い。ドレスは基本ラインより追加料金のあるもののほうがきれいに見える。スタジオ写真を見れば、一度きりだからもう少しいいところで撮りたくなる。新婚旅行も「せっかくなら遠くへ行こう」となる。招待状も、当日のスナップも、映像も、一つひとつ見れば理由があります。

そして決定的に、比較が入ってきます。

「誰々はあそこでやったらしい。」「誰々のドレスは本当にきれいだった。」「誰々はゲストが何人来た。」「誰々は新婚旅行でヨーロッパに行った。」「私たちだけ小さくしたら、親ががっかりしないかな。」

こういう言葉を聞いていると、結婚式費用は単なる価格の問題ではないと感じます。体面、期待、比較、親の気持ち、SNS、周囲の視線が全部混ざっているのです。

ある友人は準備中にこう言いました。

「確かに私が望んでいた結婚式は質素なものだったはずなのに、いつの間にか、人から変に見られない結婚式を準備していた。」

この言葉は長く記憶に残りました。

本当にそうです。結婚式を準備していると、「私たちが望むもの」と「人が見て大丈夫だと思うもの」が混ざります。最初は二人の好みで始まったのに、いつの間にか基準が外に出てしまいます。

もちろん、結婚式をきちんとしたい気持ちは悪いことではありません。いい場所で祝福されたい、きれいな写真を残したい、親にも良い姿を見せたいというのは自然な気持ちです。

でもその過程で二人が疲れ、予算のことでずっと喧嘩し、結婚後の生活まで負担になるなら、一度立ち止まる必要があります。

「これは本当に私たちが望むことなのか。」「それとも人の目が気になって手放せないだけなのか。」「このお金を使っても結婚後の生活に無理はないのか。」「どちらか一人がずっと我慢しているのではないか。」

私は、結婚式費用を必ず減らすべきだと言いたいわけではありません。ただ、結婚式の華やかさは結婚生活の安定感の代わりにはならない、ということははっきり言いたいです。

ゲストが見る結婚式は数時間です。二人が生きていく結婚生活は毎日です。

結婚準備でお金を使うたびに、そのお金が「私たちの満足」のためなのか「他人の視線」のためなのかを分けて考えるだけでも、喧嘩はかなり減らせます。

友人がいちばん泣いたのはドレスではなく、両家の問題だった

結婚準備で両家の問題は思った以上に大きいものです。

最初はみんな良い気持ちで始めます。親も子どもの結婚を祝いたいし、婚約中の二人も両家にうまく接したいと思います。ところが準備が具体的になると、予想外の言葉が出てきます。

「式場はやっぱり交通の便がいいところにしないと。」「ゲスト数はそれだけなの?」「礼物や家財道具はどうするの?」「新居はどこまで調べたの?」「祝日は当然先に来るべきでしょう。」「相手の家はどう考えているの?」

友人の一人が婚約者と大きく喧嘩した理由は式場ではありませんでした。婚約者が親の意見を伝える方法でした。

親が言ったことをそのまま持ってきて、「うちの母はこう考えている」「うちの父はこれは違うと言っている」と言われるたび、友人は少しずつ一人で取り残されるように感じたそうです。

友人がいちばんつらかったのは、親の意見そのものではありません。その意見の前で、婚約者が自分と同じチームにいるように感じられなかったことでした。

「私はその人と結婚するのに、いつの間にか相手の家全体を説得しなければならない人になっていた気がした。」

その言葉を聞いて、胸が重くなりました。

結婚は二人でするものですが、現実には両家が一緒に動くことが多いです。特に韓国では、結婚準備が二人だけの決定で終わらない場合が多くあります。

だからこそ大切なのは、二人が先に基準を立てることです。

親の意見を無視しようという意味ではありません。ただ、親の意見が入ってくる前に、二人がまず話し合う必要があります。

予算はどこまで可能か。ゲストの規模はどのくらいが適切か。礼物や家財道具はどんな基準で考えるか。両家から支援を受けるなら、どこまで意見を反映するか。結婚後の祝日や家族行事はどう調整するか。

こうした基準がない状態で両家の意見が入ってくると、葛藤はすぐに「あなたの親 vs 私の親」になります。

その瞬間から、式の準備ではなく陣営分けになります。

そばで見ていていちばん切なかったのは、二人が互いを嫌って喧嘩していたわけではないことでした。二人ともちゃんとやりたい。親も傷つけたくない。同時に自分の大切な人も守りたい。その全部が重なって苦しくなっていたのです。

だから結婚準備中の両家問題は、誰が正しいかより、二人が先に同じ味方になることが重要です。

「親の意見は聞くけれど、最終決定は二人で一緒にしよう。」「それぞれの親に話すとき、相手を悪者にしないようにしよう。」「親の言葉を伝えるときも、自分の意見と分けて話そう。」「どちらか一方だけが説得する構図にしないようにしよう。」

こういう約束がないと、小さな言葉も大きな傷になります。

結婚前にお金の話を避けると、結婚後はもっと気まずくなる

結婚前にお金の話をするのは本当に難しいものです。

愛し合っている関係で、お金に細かすぎる人に見えるのではないかと気を遣い、雰囲気が壊れるのが嫌で先延ばしにしてしまいます。けれど友人たちの話を聞くと、お金の話を先延ばしにしたカップルほど、結婚後に大きくぶつかることが多かったです。

ある友人は結婚前、給料の管理方法について深く話しませんでした。二人とも働いていたので、「何とかうまくやるだろう」と思っていたそうです。

ところが結婚後、問題が起きました。

一人は、夫婦になったのだから給料を合わせて管理すべきだと考えていました。もう一人は、それぞれが稼いだお金の一部は個人のお金として残しておきたいと考えていました。

どちらもおかしな考えではありません。ただ、事前に話していなかったため、結婚後には寂しさや不満になりました。

「夫婦なのに、どうしてお金を別にしておきたいの?」「どうして私の支出を全部確認しようとするの?」「どうしてあなたが使うのはよくて、私が使うのは説明しなきゃいけないの?」「親に渡すお金はどこまで相談するべきなの?」

こういう言葉が出始めました。

お金の問題は、実は数字だけの問題ではないことが多いです。その中には信頼、独立性、責任感、家族関係、不安が一緒に入っています。

お金を合わせることを信頼だと感じる人がいます。少し個人のお金がないと息が詰まると感じる人もいます。ローンを早く返すことが大事な人もいれば、今の生活の質も大切だと考える人もいます。親に毎月お金を渡すのが当然だと思う人もいれば、まず夫婦の家計が安定してからだと思う人もいます。

この違いは、結婚後に突然うまく合うものではありません。

だから結婚前には、気まずくてもお金の話をする必要があります。雰囲気のいい日に、喧嘩中ではないとき、相手を疑う口調ではなく、計画を立てる口調で話すのがいいと思います。

私なら婚約中の二人に、こういう質問をぜひしてみてほしいです。

「給料は全部合わせる?それとも一部だけ共同管理にする?」「それぞれ自由に使えるお金はどのくらいが楽?」「親に渡すお金は相談して決める?」「ローンや既存の借金があるなら、どこまで共有する?」「大きな支出はいくら以上から一緒に話す?」「貯金目標はどのくらいが現実的?」

お金の話は愛が足りないからするものではありません。長く一緒に暮らすために必要な会話です。

結婚は感情だけでは動きません。毎月、カード代、管理費、ローンが一緒にやってきます。

その現実を一緒に見られてこそ、結婚生活も揺れにくくなります。

結婚前には「家事の感覚」も必ず見ておくべきだ

結婚前には、家事の話を思ったより軽く流しがちです。

「暮らしながら分担すればいい。」「二人とも働いているんだから自然にやるでしょ。」「今どき一人だけが家事をするなんてないでしょ。」

言葉では簡単です。でも一緒に暮らすと、家事は毎日生まれます。

皿洗い。洗濯。掃除。分別ごみ。買い物。生ごみ。トイレ掃除。猫や犬がいれば世話まで。

問題は家事の量だけではありません。「誰が気づくか」です。

ある友人がこう言ったことがあります。

「私は一緒にやっていると思っていたけど、実際には私がずっと指示していた。」

その友人の配偶者は、家事をまったくしない人ではありませんでした。頼めばやりました。問題は、自分から気づかないことでした。

洗濯物がたまっても、トイレットペーパーがなくなっても、冷蔵庫が空になっても、先に気づくのはいつも友人でした。結局、友人は家事をするだけでなく、家事を管理する役割まで担うことになりました。

これが積み重なると、こういう言葉が出ます。

「私はあなたのお母さんなの?」「どうして一つひとつ言わなきゃいけないの?」「一緒に住む家なのに、どうして私だけが気にしているの?」

これは単なる掃除の問題ではありません。対等なパートナーとして感じられるかどうかの問題です。

結婚前に家事を完璧に分けることはできません。実際に暮らしてみて分かる部分も多いです。それでも、少なくともお互いの基準は話してみるべきです。

「掃除はどのくらいの周期でやると心地いい?」「洗濯はまとめてする派?こまめにする派?」「料理はどちらがどのくらいできる?」「家事は決めて分担したい?状況に応じてやりたい?」「言われないと動きにくいタイプ?先に気づくタイプ?」

こういう会話をしてみると、思ったより多くの違いが見えてきます。

結婚生活で大きな事件より頻繁にぶつかるのは、小さな繰り返しです。そして小さな繰り返しが積もると、思った以上に大きな感情になります。

結婚前教育は大げさに感じていたけれど、今は考えが変わった

以前は、結婚前教育やカップル相談という言葉を聞くと、少し重く感じていました。

「問題のあるカップルだけが受けるものでは?」「結婚前にそこまでしなきゃいけないの?」「お互い好きならいいんじゃないの?」

そう思っていました。

でも周りで結婚準備をするカップルを見ながら、考えが変わりました。結婚前教育は、問題があるから受ける治療というより、事前に点検する過程でもあるのだと思うようになりました。

車に長く乗るなら出発前に点検します。家を選ぶときも、水漏れや日当たり、管理費を確認します。ところが結婚は人生の中でも大きな共同生活なのに、二人の会話の仕方や葛藤の処理の仕方はほとんど点検しません。

友人の一人は、結婚前にカップル相談に近いプログラムを受けたことがありました。最初は婚約者があまり乗り気ではなく、「私たちに問題があるわけでもないのに?」という反応だったそうです。

でも実際にやってみると良かったと言っていました。

特によかったのは、普段なら出しにくい質問を自然に出せたことでした。

お金をどう管理したいか。お互いの親との距離はどのくらいが楽か。子どもを望むか、望むならいつごろか。怒ったとき一人になりたいか、すぐ解決したいか。相手がつらいとき、どんなふうに慰められたいか。

友人はこう言いました。

「仲が悪いからやったんじゃなくて、仲がいいときにやっておいてよかった。」

この言葉はとても心に残りました。

葛藤が爆発したあとでは、こういう話は攻撃のように聞こえます。でも仲がいいときに話せば、互いを理解する質問になります。

結婚前の準備は、問題が起きないようにするためでもありますが、問題が起きたときに崩れすぎないための準備でもあります。

コミュニケーションの仕方は結婚生活の本当のインフラだ

式場は結婚式のインフラです。しかし結婚生活のインフラは会話の仕方です。

友人たちの話を聞いて、いちばん強く感じたのもこれでした。同じ問題を経験しても、カップルによって結果が違いました。

予算のことで喧嘩しても、あるカップルは基準を立て直し、より強くなりました。両家の問題でぶつかっても、あるカップルは「まず私たちが同じ味方になろう」という約束を作りました。家事のことで揉めても、あるカップルは役割を分け直して適応しました。

反対に、大きな問題ではないのに疲れ続けるカップルもいました。

違いは問題の大きさではなく、会話の仕方でした。

一方が話すと、もう一方がすぐ防御するのか。寂しいと言えば「あなたもそうだったじゃない」と返すのか。問題を話すと人そのものを攻撃するのか。葛藤が起きると連絡を絶ったり避けたりするのか。謝っても、何を悪かったと思っているのか分からないのか。

こういうパターンが繰り返されると、結婚準備も苦しく、結婚後の生活も苦しくなります。

結婚前に必ず確認すべき質問の一つはこれだと思います。

「私たちは喧嘩したあと、また同じ味方に戻れるか。」

喧嘩しないカップルが良いカップルだとは思いません。近い関係ほど、当然ぶつかることがあります。大切なのは、喧嘩が終わったあとも相手を敵として見続けないでいられるかです。

「さっきの言い方はきつかった。」「あなたがそう感じるかもしれないと考えられなかった。」「今、勝とうとして喧嘩している気がする。もう一度問題を見よう。」「少し休んで、また話そう。」

こう言えるカップルは、葛藤があっても回復できる可能性が高いです。

結婚準備で本当に見るべきなのは式場の照明ではなく、葛藤が起きたとき二人が互いをどう扱うかです。

式のチェックリストより先にしてみたい質問

結婚準備のチェックリストはたくさんあります。

式場予約。写真・ドレス・メイクの契約。招待状制作。当日の撮影予約。家財道具の準備。新婚旅行予約。住まいの契約。ゲストリスト整理。

もちろんこれらも大切です。でも私は、その前に二人で座って、次のような質問をしてみるといいと思います。

1. お金についての質問

「私たちはお金を貯める目的が似ているか。」「私はお金を使うとき、どんな基準を大切にするか。」「相手の消費習慣で理解しにくい部分はないか。」「親に渡すお金はどこまで相談するか。」「結婚式費用はどこまでが無理のないラインか。」

2. 生活スタイルについての質問

「家はどの程度片付いていると楽か。」「家事は決めて分担したいか、柔軟にしたいか。」「平日の夜はそれぞれ休みたいか、一緒に過ごしたいか。」「一人の時間はどのくらい必要か。」「睡眠時間、食事習慣、週末のルーティンは大きく違うか。」

3. 両家との関係についての質問

「祝日はどう過ごすのが現実的か。」「親との連絡頻度はどのくらいが楽か。」「両家の意見が違うとき、どんな順番で決めるか。」「親に配偶者の話をどこまでしていいか。」「結婚後も二人の決定権をどう守るか。」

4. 葛藤の仕方についての質問

「私は喧嘩したとき、すぐ話すと楽になる人か、時間が必要な人か。」「怒ったときにいちばん聞きたくない言葉は何か。」「相手が少し時間を置きたいと言ったら、見捨てられた感じがするか。」「謝られるとき、どんな形がいちばん誠実に感じるか。」「喧嘩のあと、私たちなりの仲直りの方法はあるか。」

これらの質問は雰囲気を重くするためのものではありません。むしろ結婚後にもっと重く爆発するかもしれない問題を、先に軽く出してみる過程です。

MATEテストを結婚準備の出発点にしてもいい

こういう話を二人で直接切り出すのは難しいことがあります。

お金の話は計算高く見えそうで心配になり、両家の話は敏感になりそうで、葛藤の話はかえって喧嘩になりそうに感じることもあります。

そんなときは、テストや質問票をきっかけとして使うのもいいと思います。

「結婚準備をしながら、こういうのも一回やってみる?」「遊び感覚でやって、結果を見ながら話してみよう。」「合っているか間違っているかではなく、違う部分を確認してみよう。」

こういう形なら負担はかなり減ります。

MATEテストのように、密着度、生活リズム、葛藤処理、運営方式といった軸で見ていくと、漠然としていた違いが少し具体的になります。

たとえば、一人は葛藤が起きたらすぐ話さないと落ち着かないタイプで、もう一人は時間を置いて整理してからでないと話せないタイプかもしれません。一人は週末を一緒に過ごすことを愛情だと感じ、もう一人は一人で充電する時間があってこそ関係も楽になる人かもしれません。一人はお金を合わせて管理することが安心感で、もう一人は個人予算があってこそ尊重されていると感じるかもしれません。

この違いを結婚後に知ると、寂しさや不満になります。でも結婚前に知れば、会話のテーマになります。

テストが正解をくれるわけではありません。ただ、会話を始める道具にはなります。

結婚準備で大切なのは「私たちはよく合う」と確認することではなく、「違う部分をどう合わせていけるか」を話すことです。

結婚準備がつらいなら、それは変なことではない

結婚準備をしながらよく喧嘩するカップルがいます。

そういうとき、多くの人が不安になります。

「私たち、結婚して大丈夫なのかな。」「準備中にこんなに喧嘩するなら、結婚したらもっと大変なのでは。」「これはサインなのかな。」

私は、結婚準備中に喧嘩するからといって、必ず合わない二人だとは思いません。結婚準備はもともとストレスが大きいものです。お金もかかり、決めることも多く、両家の意見も入り、時間も足りません。

普段は相性のいい人でも、この過程では敏感になることがあります。

ただ、見るべきなのは喧嘩の有無ではなく、喧嘩の仕方です。

互いを非難しているか。一方だけがずっと我慢しているか。問題が起きると連絡を絶ったり避けたりするか。両家の問題で、いつも一人だけが盾になっているか。お金の話をするたび、相手を疑う口調になるか。謝っても同じパターンが繰り返されるか。

こういう部分は結婚前に必ず見ておくべきです。

結婚準備は大変なことがあります。でもその大変な過程で、二人が同じ味方になっていくなら、それは良いサインです。

反対に、準備の過程で一人だけがずっと抱え込み、もう一人は傍観したり押し切ったりするだけなら、それは単に忙しいだけの問題ではないかもしれません。

結婚式の準備はいつか終わります。しかしその過程で見えた関係のパターンは、結婚後にも続く可能性が高いです。

まとめ:結婚式は一日だが、結婚は毎日だ

友人たちの結婚準備を見ながら、いちばん強く思ったのはこれでした。

結婚式は本当に多くの人が助けてくれます。プランナーがいて、式場担当者がいて、ドレスショップがあり、スタジオがあり、司会者や写真家がいます。

けれど結婚生活は、結局二人で進めていかなければなりません。

ゲストは式が終われば帰ります。ドレスは返却します。花の装飾は片付けられます。新婚旅行の写真も、時間がたてばアルバムの中に入ります。

そのあとに残るのは、二人の生活です。

朝、誰が先に起きるのか。家事をどう分けるのか。給料日にお金をどう管理するのか。親との連絡をどう調整するのか。寂しいとき、どんな口調で話すのか。喧嘩したあと、誰が先に手を伸ばすのか。

結婚生活は、こういう場面で満たされていきます。

だから結婚準備でいちばん大切なのは式ではないと思います。式も大切ですが、式より先に、二人が互いの現実を見られることが必要です。

お金の話をしてみてください。両家の話をしてみてください。家事の話をしてみてください。子どもについての考えを分かち合ってみてください。喧嘩の仕方と仲直りの仕方を話してみてください。

こういう会話は、結婚式の準備ほど華やかに見えないかもしれません。でも結婚生活を守る力は、むしろこういう会話から生まれます。

結婚準備は美しい一日を作る過程でもありますが、それ以上に、長く一緒に暮らしていく二人の基準を作る過程です。

式場を予約する前に、二人がまず同じ味方なのかを確認してみるといいと思います。

結婚式は一日です。結婚は毎日です。

そして、その毎日を一緒に生きていく準備ができているかを確認すること。それこそが、本当の結婚準備の始まりだと思います。

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よくある質問

Q. 結婚式の費用を減らしたいのに、親が反対したらどうすればいいですか?

まず二人が基準を決めることが大切です。二人の間でも合意できていない状態で親を説得しようとすると、さらに揺れます。

「私たちは結婚式より、結婚後の生活の安定を重視したい。」「親の意見も大切だけれど、私たちが負担できる範囲で準備したい。」

このように話すのがよいと思います。大切なのは親に勝とうとする態度ではなく、二人が現実的な基準を立てたことを落ち着いて説明することです。

Q. 結婚準備中によく喧嘩するなら、結婚を考え直すべきですか?

よく喧嘩するという事実だけで結論を出す必要はありません。結婚準備はもともとストレスの大きい過程です。

ただし喧嘩の仕方は見るべきです。非難、無視、連絡を絶つこと、別れをちらつかせること、両家を使った圧力が繰り返されるなら、結婚後も似たパターンが続く可能性があります。その場合は、式の準備より関係の点検が先です。

Q. お金の話を切り出すと、相手が負担に感じそうで心配です。

そう感じることはあります。だから責めるように話すのではなく、「私たちの計画を立てよう」という形で切り出すのがよいです。

「あなたがいくら稼いでいるかを確認したいわけではなく、私たちの生活の基準を一緒に決めたい。」「結婚後に喧嘩しないために、先に話しておくのがいいと思う。」

こう言えば、相手もずっと防御的になりにくいです。

Q. MATEテストは結婚準備にどう活用すればいいですか?

結果を正解・不正解として見るのではなく、会話のきっかけとして使うのがよいです。密着度、生活リズム、葛藤処理、運営方式のように、二人の違いが見える領域を見ながら、「私たちはこの部分をどう合わせていけばいいだろう」と話してみてください。

テストは結論ではなく、会話の出発点です。

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